東洋医学のひとつであるアーユルヴェーダを知るようになって、体質別に合わせて治療、食生活を整えるという考え方や、西洋医学でいう「病気」の状態になる前の段階で不調を整え、最高の健康を目指す、といった考え方がとても興味深く、いろいろと独学で学んでいます。
今回はアーユルヴェーダとアンチエイジングの基本的な部分について個人の見解も交えながら学びを記録します☺︎
〈主な参考図書〉

アーユルヴェーダにおけるアンチエイジング
アーユルヴェーダでは7つの身体構成要素であるダートゥを、より質の高いものに導くことこそがアンチエイジングである、という意味で最初の身体構成要素〈ラサ〉の名前をとって〈ラサーヤナ〉と呼ばれています。
7つの身体構成要素〈ダートゥ〉
食事→①ラサ(体液)→②血液→③筋肉→④脂肪→⑤骨→⑥骨髄→⑦生殖組織
ラサーヤナの3つの実践分野
⒈生活法
毎日の生活を整え、健康増進やアンチエイジング(病気の治療)を実践する
⒉食事法
栄養になる食事を正しく選び摂取する
⒊薬(ハーブ)の使用
内服・外用によって効果を獲得する
ラサーヤナから得られるアンチエイジング効果
- 体力向上
- 抵抗力・免疫力アップ
- 変化に対する適応力の向上
- 半健康人の不調改善
- 健康な人の健康維持
- 病気の回復・回復促進
- 健康な長生き etc…
アーユルヴェーダのアンチエイジング治療は「体の機能を変える、より健康にする」「病気(不調)があれば回復するようにする」ということを目的に、内側から積極的にアプローチしたことで、結果として外見の若さも現れてくる、というような考え方です。
内側から出る美しさや健康は結果として、本当の意味で人を輝かせてくれると思います。
老化現象を早める原因とは?
アーユルヴェーダにおいてヴァータエネルギーを過剰にさせる行いは、十分な栄養が行き届かず、質の高い身体構成要素を作れなくします。
また乾性が増すことで、身体が乾燥します。
ヴァータを増やす生活
- 夜ふかし(就寝と起床のリズムを乱す)
- 多くの心配を抱えること
- 肉体的に疲れすぎること(働きすぎ)
- 疲れを取らず放置し、さらに疲れすぎること
その他にも老化を早める原因として身体が枯れていくような(脂質を奪うような)食事や、栄養にならない飲食物を食べることが紹介されています。
ラサーヤナにおいて大切なこと
アーユルヴェーダの基本プロセスである「ドーシャのバランスを取り戻すこと」はもちろん大切ですが、ラサーヤナにおいて消化・代謝機能が正しく維持されるよう、栄養になる食事を摂取して、健康な身体構成要素を作ること〈ダートゥのバランス〉が欠かせないものとして重要視されています。
また良い食事を取ったとしてもアグニ(消化・代謝の火)が正常でなければ栄養にならないと考え、消化力を高める整えることも重要とされています。
アンチエイジングのための養生法
入浴
入浴は「ヴァータ」「アグニ」「スロータス(経路)」に良い影響を与えて、さらに「精神」にも良い影響を与える“身体と心の健康”に良い習慣とされています。
入浴のポイント
- 食事直後の入浴はさける
- 顔や髪はぬるめの温度で
- 首から下は心地よい温度で
- 香りや色彩を使って効果を高める(ハーブや精油、花びらなど)
- 触覚・嗅覚・視覚3つの感覚を喜ばせる
入浴がヴァータを緩和し「アグニ」が刺激されることで、老廃物、排泄を促します。
また経路の閉塞をなくして流れが良くなることから栄養が隅々まで行き渡ります。
就寝
アーユルヴェーダの古典では「夜遅くまで起きている人は“老化現象が早まる”」とはっきりと述べられています。
就寝のポイント
- 就寝と起床のリズムを守る
- 十分に休息をとる
- 早寝早起きを実践する
アーユルヴェーダに学ぶ|アンチエイジングの養生法 まとめ
今回はアーユルヴェーダにおけるアンチエイジングの基本の学びをまとめてみました。
夜ふかしや栄養にならないものをたくさん食べる、悩みすぎるなど、ヴァータが過剰になることは避け規則正しい生活や栄養のある食事を美味しくいただくなど、まずは基本的な部分を心がけたいと思います。
さらにハーブの使い方などについても引き続き学んでいこうと思うので、その際はまた学びを記録していきます☺︎
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