
アパレル業界の問題についてふんわりは知っているけど実際のところ何がどう問題なのかよく分からない。分かりやすく教えて欲しい!
今回はそんな方に向けた記事になっています。
是非、服を着る人全てに関わるこの問題について
一緒に勉強してみましょう!
アパレル業界の現状


安くてそこそこの物が売れる時代
低価格、そこそこの質のものに需要が集まる現在のビジネススタイル
コストを下げて大量につくる⇨安い値段で正規で売る⇨さらに安くしてセールで売る⇨余ったものは捨てる
✔︎セール待ちで正規が売れず、さらに販売価格は低下する悪循環が生まれる
✔︎大量に作って原価を抑えることが、資本主義社会での、生き残るビジネススタイルになっている
新品の廃棄
✔︎日本だけで1年間に10億枚の新品の服が捨てられている
✔︎生産された服のうち4枚に1枚が捨てられている
構造上の闇
✔︎ハイブランドとファストファッションの二極化
⇨中価格帯のブランドがなくなり、日本のアパレル関係の町工場がどんどん潰れている
⇨人件費の安い、劣悪な環境の工場で生産されている(中国、ベトナム、バングラデシュ)
⇨made in ジャパンが無くなった
⇨環境破壊、生産者への被害が広がっている
なぜそれらの問題が出てきてしまったのか


大量生産
✔︎大量に作った方が安いから
⇨海外の安く作れる工場では、数千、数万単位の注文からしか受け付けていない
⇨国内の少数からでも注文を受け、作ってくれる工場では割高になる
✔︎価格競争の中で生き残るため
⇨アパレルの原価率は平均15〜30%
✔︎気候によって、売れ行きが大きく左右される業界(暖冬、寒波など)なので
⇨保険のために大量に作っておく必要がある
大量廃棄
✔︎大量に作り、余ったものを捨てた方が企業としての儲けが大きい
⇨在庫を持ち続けると税金がかかる
⇨廃棄をすると処分にかかる費用を計上できるので結果的に捨てた方が利益が大きい
✔︎新商品の価値、ブランドの価値を落とさないために捨てる
人権問題
国外での人権問題
✔︎中国のウイグル地区など過酷な労働環境で作られた生地を使っている企業が多い
⇨時価総額世界一位のアパレル企業であるユニクロなどでも現在問題になっている
✔︎2003年バングラデシュでは縫製工場で大事故が発生し一千人もの尊い命が失われた
⇨発注先を変えられることを恐れ、建築の見直しが必要で危険な状態と分かりながらも、劣悪な環境で働かされ続けていた
✔︎これらの地区での時給は数十円と言われている
国内での人権問題
✔︎外国生技能実習生
⇨日本の技術を教えるという名目で低賃金で労働をさせている
⇨15時間労働 時給240円
⇨時給を上げるとコストが上がる
▶︎発注先を変えられて経営が立ち行かなくなるから、こうするしか無いという工場の声
⇨見直されかけたが、名前を変えて今も存在する制度
安い商品を大量に作るために誰かをものすごく酷使しているのが現在のアパレル業界の現状
サスティナブルブランド、エシカルファッションの登場


環境や人権に配慮したブランドが近年増えてきている
- エバーレーン
- 10YC
- GUSTIN etc…
サスティナブルブランドの取り組み
①原価公開(15〜30%⇨40〜50%)
⇨品質の良さ
⇨セールによる価格低下の悪循環を無くす
②過程公開
⇨野菜などの食品ではすでに取り入れられている仕組み
⇨健全な工場での生産
⇨生産者が見える安心感
⇨支援したいと思う気持ち
③少量生産or受注生産
⇨廃棄を無くすことができる
⇨環境に配慮
サスティナブルブランド、エシカルファッションの課題
✔︎コストを抑えるために広告費をかけられない
▶︎認知度が上がらない
▶︎ムーブメントが広まらない
現状を変えるために私たちにできることは?


✔︎現状を知り、情報をシェアする
✔︎人権に配慮した生産者のもとで作られた製品を選ぶ
✔︎受注生産を利用し、洋服が届くまでの数ヶ月を楽しみに待つ
✔︎古着という選択肢も視野に入れる
✔︎大切に長く着る、着れるものを選ぶ
✔︎今あるものを大切に着る
etc…
アパレル業界の闇。大量廃棄社会とは? まとめ
大量生産、大量廃棄のしくみが根付いてしまっている現在では
思っていた以上に深刻な問題が山積みです。
環境破壊、人権問題、どちらも無視することのできない大きな問題。
知らず知らずのうちに、人権を侵害している工場で作られた服を
私たち日本人みんなが着てしまっている。
そんな誰がが泣かないといけない、悲しい世界は終わりにしたい。
気づいた人から、若い世代を中心にアパレル業界に対しても
きちんとした考えを求める動きも出てきています。
いま一度私たちの着る洋服について
そして私たちがお金を払って購入するあらゆるものについて
まずは知ること、そして考え、行動する事で全ては変われるはず。
是非一緒に学び、行動していきましょう!
コメント