「原発問題」中田敦彦のYouTube大学|内容・感想

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先月、岸田首相から発表された「原発新増設」。

これに合わせて、そもそも原発ってどんなものなのか? どんな問題があって、なぜなくならないのか?

これについて詳しく解説されていた過去の動画をもとに、今日は復習しながら個人の見解も交えて学びをまとめていきます。

詳しく知りたい方は、ぜひYouTubeをご覧ください。

↓「原発新増設」についてはこちらの記事でまとめています。

目次

核ビジネスの始まり

核ビジネスの始まりは終戦後のアメリカからでした

1953年アメリカの大統領アイゼンハワー氏が「これからは核を平和利用していきましょう」と演説し、今まで核兵器を作っていた核が終戦によって不要になったため、アメリカが核をビジネスに転化したことによって始まりました。

その後日本国内でも政府の意向や読売新聞社などマスコミのPRによって、紆余曲折ありながらも比較的良いイメージで広まっていきます。(鉄腕アトムはその時代の象徴的なもの)

そして1956年には読売新聞元トップで、政治家の正力松太郎氏が「5年以内に採算の取れる原発を建設する」と発表しました。

安全性の不安による反対意見も

5年以内の建設に向け具体的に動き始めると、政党内や専門家からは不安の声も上がり対立することもありましたが、原発建設は強引に進めてられていきます。

国民はよくわかっていないままの人たちが多い状態でしたが、建設候補地が上がると住民の反対運動が起きました。

そんな中1974年に原子力船〈むつ〉が放射能漏れ事故を起こし、「原子力は怖い」「結局核なんだ」という思いから、反対運動は都市部にも拡大していきます。

https://youtu.be/GRPM1vstr9E

原発建設を進めた「お金のチカラ」と、繰り返される原発事故

反対運動が起きる中、1974年に田中角栄氏が「原子力発電所をつくった地方自治体には大量のお金を交付金として差し上げます」という法案(電源三法)を通したことで、財政難により困っていた町から原子力発電所の建設を承諾し、日本全国へと広がっていきました

そんな中で原発事故は世界中で起き続け、有名なところではソ連のチェルノブイリ原発事故、そして記憶に新しい2011年の福島第一原発事故があります。

繰り返し原子力に関わる事故が起き続けることで、その安全性については常に物議を醸してきました。

原発がなくならない構造上の3つの仕組み

原発がなくならない背景には、3つの大きな構造上の問題があると言われています。

  • アメリカと日本の問題
  • 官僚と電力会社
  • TVなどマスコミのスポンサーが電力会社

アメリカと日本の問題

オバマ大統領は核ビジネス(原子力発電所を輸出するビジネス)を推進しており、トランプ大統領は日本に対して防衛のために核兵器を持っても良いんではないか、という発言までしています。

アメリカと密接に関わる日本は、アメリカと方向性を合わせながら政策を進めており、安倍政権時代、アベノミクスの成長戦略3本の矢の中の一つとしても「原発の輸出で日本の景気回復」があげられていました。

また自民党は憲法改正でしっかりと武力を持つことを悲願としています。

そんな中、中国からは核原料のプルトニウムを大量に保有していることについて名指しで批判を受けています。

原発を持つということは原発ビジネス核原料のプルトニウムを保有することで核兵器をいつでも作れる状態にあるということで、その背景にはアメリカと日本政府の思惑があると言えます。

⒉官僚と電力会社

官僚(政治家)の天下り先が電力会社の良いポストであることから、官僚は引退後も良い給料を得られる場所としてメリットがあり、また電力会社にとっても、官僚OBを電力会社に受け入れることは政府側が「原発を規制するぞ」と言ってきた時の交渉役として壁になることから双方にメリットがあると言えます。

⒊電力会社とマスコミ

マスコミは元々原発をPRしてきた立場であるうえに、TVなどマスコミのスポンサーに電力会社がつくことで、スポンサーである電力会社を批判することは許されず、忖度した状態での情報しか国民は得ることができない状態になっています。

この構造上の3つの問題を見てわかるように、原発をやめると大損する人たちがたくさんいるというのが今の日本の現状です

隠された大問題「核のゴミ」

原子力発電の過程で発生した、放射能物質の処分方法は世界的に未だ見つかっておらず、増え続ける大量のそのゴミや汚染処理水は原子力発電所の敷地内や仮置き場に並べられ、放置したままになっています。

フィンランドではオンカロ(現地の言葉で隠し場所という意味)という、地中深くに核のゴミを埋める施設を作っていますが、それが与える人類や地球への被害は不明です。

その上でオンカロに埋められるのは原発2基分のゴミのみで、現在54基の原発を持つ日本にとって、どちらにせよ解決策とは言えないでしょう。

有害で処理方法の見つかっていない核のゴミが出続けるものを、新増設していいのか?

これは人類にとって、最大の課題とも言える大きな問題です。

「原発問題」中田敦彦のYouTube大学|感想・まとめ

原発新増設への意向が発表されたということで、今回改めて原発の歴史と問題点、国家や大企業の利権が絡む構造について復習していきました。

ロシア情勢による現在の電力不足、再生可能エネルギーの今後の見通し、これらも含めて国民が知識をもって考えることが必要なんだと改めて感じる学びでした。

これからも学びを続けていきたいと思います。

↓今回の参考文献はこちらです。またこの作品はKindleでも読むことが出来ます。

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Asumi
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