昨日見たテッドトークが、とても学び深かったので感想と学びを記録します。
心のゾウとは、心の中にある感情のこと
今回お話しされていたのは、心と行動の研究をされている竹林正樹さん。
ご自身の経験談を交えて、感情をゾウに喩えながら人を動かすアプローチについてお話しされていました。
なぜゾウなのか?
人間の感情は大きくてやさしくて、動きが早く気まぐれで、暴走し出すと手に負えない、そんな特徴がゾウによく似ていることから、感情をゾウに喩えて考えることで、感情への理解が深まると話しています。
理性と感情
私たちの中には理性と感情がありますが、理性は冷静な反面、あんまり出てこない上に、思った以上に力が弱く、暴れ出したゾウ(感情)をコントロールすることは難しいそうです。
そのため、まず大切なのはゾウ(感情)と仲良くなることです。
感情を動かすには“そっと後押しすること”
わかっていてもなかなか動けないとき、仲間が後ろからそっと後押ししてくれると一歩踏み出しやすくなる、これをNudge(ナッジ)理論といい、この考え方を提唱したリチャード博士はノーベル化学賞を受賞しているそうです。
“そっと後押しする”具体的な法則
①疲れていない時を選ぶ(疲れていると頑固に!)
②ゾウから選択肢を奪わない(押し付けはきらい!)
③最初と最後はポジティブなイメージに(第一印象と有終の美!)
この3つの法則がうまく使われないとゾウが暴れだしてしまい、3つが揃う事で、うまくそっと後押しすることができます。
ゾウに寄り添い続けると、自分自身にも変化がおきる
①相手に腹が立たなくなる
②自分の過ちを素直に謝れるようになる
自分の中にも、相手の中にも存在するゾウに寄り添い続けることは、人をそっと後押しできるようになるだけでなく、自分自身も毎日を生きやすくなるような素敵な変化が訪れます。
心のゾウと仲良くなると、人は動く|感想・まとめ
いろいろな本を読んでいると「人を変えることはできない、変えられるのは自分だけ」そんな言葉を目にすることが多く、このテーマはどういう内容なんだろう?と興味が湧きました。
動画の中ではご自身が体験した、病気の家族と向き合う中で学んだエピソードとして、この感情と行動のお話が紹介されています。
わたし自身、過去を振り返ったとき、動きたくても動けない、そんな時がありました。
ですが友人の一言がきっかけとなって、一歩踏み出し、いい方向に進むことができた、そんな記憶があります。
家族や友人が悩んでいるとき、一歩踏み出すのに勇気がいるとき、そして自分自身もそんな状況に陥ったとき、力になってくれる考え方だと感じました。
心の中のゾウと仲良くなって、まずは自分自身が穏やかに日々を過ごすことで、必要な時には大切な人たちに手を差し伸べられる人でありたいと思います。
津軽弁で話す竹林さんのお話は、とても分かりやすくて、心に響きました。
何度も繰り返し見て、自分の一部に染み込ませようと思います。
↓【竹林さんが紹介されていて読んでみたい本】
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